『イラストでわかるDockerとKubernetes』という本を読んだ。
2280円も出して、Amazonで新品を頼んだ。
レビューを見ると、19個の評価があって、平均は「4」となっている。
Amazonのレビューでは、
ようやく日本人が書いたまともに読める本が出てきた。150ページに満たない誌面は章立て、文章、図表がわかりやすく、伝える工夫がなされている。
驚いたのは、こんな薄い本なのにoverlayやunshareを使って説明している箇所があったこと。基礎となる技術があやふやな状態で、より抽象的な概念の理解なんて、できるわけないよ。
とか、
「どんな仕組みで動いているのか?」を解説してくれる本。
コマンド例などはWEBで仕入れられるが、仕組みを順を追って説明してくれるものはあまりないので、とても勉強になった。
コンテナ技術を全く触ったことがない人だと少し難しいかもしれない。
などと書いてあり、それだけ見るといい本のようにも見えた。
が、届いたのは137ページの薄っぺらな本で、ただイラストが載っているだけで別に詳しくもなく、わかりやすくもない本だった。
この本を読んだからといって、何かができるようになるわけではなく、コンテナ技術が理解できるわけでもない。
本当に、ただイラストがあるだけ。
正直な感想は
「よくこれで出版したな」
というものだった。
なぜこの量・この品質で2280円なのか。
同人誌でKindle Unlimitedで読ませるレベルの本で、2280円の価値はない。
1000円で出すレベルの本で、編集者の良識を疑うレベルだ。
幸いAmazonのレビューは実態を正確に反映しておらず、しょうもない点が見えにくくなっているので、メルカリに放流することで無駄金の一部は回収できると考えている。
久しぶりに「ハズレ本」を引いてしまった。
→【書評】失敗しないITマネジャーが語る プロフェッショナルPMの神髄
技術書を大量に買って気付いたのだが、やはり簡単そうに見える本は選んではいけないのだ。
「マンガでわかる〜」みたいな本を買って近道しようとしてはいけない。
イラストが書いてあっても「イラストが主」となっている本に期待してはいけない。
詳細に踏み込んでちゃんと解説している本を読むべきだ。98
分厚いRailsチュートリアルがRaisl習得の一番の近道であるように、遠回りに見えても、詳しい本を読むべきなのだ。
難しい内容を簡単に、すんなり理解させてくれる本など存在しない。
大学受験では『面白いほどわかる本』などが流行っていたが、面白いほどわかる本でさえかなりの分量がある。
130ページの小さな本で何かをわからせるのは無理で。そういう意味では『イラストでわかるDockerとKubernetes』は、技術に興味はあるけど実装する気はない、SIerのおっさんが「概要をなんとなく理解するための本」だといえる。
技術者にとってはクソだが、SIerのおっさんがこの本をちゃんと読んでいたら見直す。
「お前、頑張ってるじゃん」と褒めてあげる。
だが技術者がイラストDockerを読んではいけない。
お前、何読んでんだよwとなる。
というわけで、イラストDockerはSIerの技術音痴のおっさんのための本だといえる。
それにしても、『イラストでわかるDockerとKubernetes Software Design plus』は大切なことに気付かせてくれた。
ダメそうな臭いがする本は買ってはいけない。
近道を狙ってはいけない。
難しそうでもちゃんと解説されている本を読んでいくのが、技術習得の近道なのである。
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