転職活動

30代SIer社員の転職活動|大手SIerから転職する理由

とにかく仕事にやりがいがなかった。

毎日毎日、パートナー企業の進捗を管理して、資料に整理して、プロジェクトマネージャーに報告する。

「大規模プロジェクトをマネジメントする」

「ベンダーコントロールして、プロジェクトの成功に導くリーダーである」

というと聞こえはいいが、大手SIerの業務の実態は「工数パズル」である。

誰と誰にどのタスクをやらせて、その間にどこの部署と調整をする、というような、人と人の組み合わせを延々といじってスケジュールを管理するのがSIerの仕事だ。

このような調整と管理が永遠に続く。SIerにいる限り、ずっとだ。

報告を受け、その報告をまとめてさらに上の会議で報告する。

とにかく報告のために生きていて、良い報告をするためにベンダーの尻を叩くのだ。

「プロジェクトのリスクはこうです」

「進捗の状況はこうです」

「予算はいくらです」

「課題は何があります」

「予定通りに終わります」

このような会話を毎日する。自分は手を動かさないから、ベンダーが何をやっているかは詳細には理解できない。そして理解しているSIer社員は誰もいない。

誰もコードを読まないのだ。わかったつもりになっている社員ばかりである。

SIerの連中は自惚れた馬鹿ばかりなので、「自分たちが何もわかってない」ことすらも気付かないのだ。

「設計書」と呼ばれるExcelのお絵かきを見ただけで、わかったつもりでいる。

仮にソースコードを全て取り上げて、Excelの紙ペラを元に

「もう一度作り直せ」

と言われたとしたら、SIerのプロパー社員では絶対に作り直すことはできないだろう。

そういう意味で、設計書はゼロから仕様を再現できるようにはできていない。

ソースコードが何をやっているかを簡単にまとめた程度のものだ。

そしてコードを読まないから、「なぜこのような動きをしているのか」はわからない。

「何をしているのか」が何となくわかるだけで、「なぜそうしているのか」は誰も理解できないままなのだ。

理由がわからないから、直せない。判断ができない。そうして、技術的負債が積み重なっていく。

その成れの果てが、くだらないリプレイスプロジェクトであった。

技術が好きな人はSIerに近づいてはいけない

私は技術が好きであった。プログラミングがしたかった。

私が勤めていたのは世間的には非常にネームバリューの高い大手SIerである。年収は1000万を超える。

大学生の頃に想像していた。この会社の人間は優秀なのだろうと。

中に入ってみると、意味のないことに細々と文句を言う、嫌な姑みたいなおっさんばかりであった。

技術的な知識は2000年前半で止まっていて、それで自分たちが「最先端」だと思っているようだった。

SIerの40代は罪深い。過去の栄光に囚われて、現代の知識に全くキャッチアップができてない。にも関わらず、SIerというガラパゴスの中で、己の未熟さにも気付けないまま、ずっと天狗になっている。

毎日吐き気がしていた。周りの社員の頭の悪さに。

毎日嫌気がさしていた。無意味な会議と無駄な資料作りばかりしている会社に。

「変わろう」と声をかけるも、実際にやるのは「変わった風に見せかける資料」を作って偉い人に「やりました」と報告するだけ。10年経っても何も変わらなかった。

私はいつか、この会社でも技術者になれるかと思っていた。

テクノロジーで未来を変えられるかと思っていた。

願望と現実の区別がつかない大馬鹿者であった。

大手SIerでプログラミングはできない。

「単価の高い仕事」をしなければならないからだ。

SIerの世界では、単価の高い仕事は管理であり、お客様との折衝であり、調整である。

その下でたくさんの「単価の低い人達」が動くからだ。

高いお金をもらうには、その下にたくさんの人を動かして、大きなシステムを作り上げなければならない。

調整の仕事は退屈だった。何のやりがいもなかった。成長している実感がなかった。周りの人間は愚痴ばかり言っていた。

残業自慢が気持ち悪かった。飲み会に遅刻せずに来る人間は「仕事をサボっている」とみなされた。新人に居酒屋を予約させるくせに、誰も時間通りに飲み会に来ず、それを悪びれもしないSIer社員の考え方が心底気持ち悪かった。

大手SIerの人間は腐ってる。腐っているくせに、自分たちから腐臭がしていることにも気付いていない。

トイレの中にいるうちは、うんこの臭さに気付けないのだ。

上がり続ける給料

なぜ、転職しなかったのか。

給料が高かったからだ。

当たり前すぎることだが、お金は大切だ。

若いときの方がお金が大切だ。

「やりたいことがあるならさっさと転職しろよ!」

などと、他人の人生に一ミリも責任を持たないくせに、求めてもいないのに、偉そうに上から目線で説教する阿呆がネット上にはたくさんいる。現実でもたくさんいるだろう。

このような連中は偉そうに説教して気持ちよくなる、というオナニーをする癖に、発言に一切の責任を持たない。精子を出しっぱなしで処理しない中学生のような連中だ。

精子はティッシュに出せ。他人でオナニーをするなカスめ。

我々はお金を稼がなければならないのだ。

永遠に麦やヒエや粟を食って永遠に生きていけるならいいが、現実はそうはいかない。

特に東京だと厳しい。

私はキレイなマンションに住みたいし、多少は良いものを食べたいし、女の子と遊びに行ったときに食事代・ホテル代くらいは出したい。

全部当たり前にお金が必要だ。

仕事が世界の全てではないのだ。
そして世界の全てにはお金がかかる。

だからお金を無視して「好きなことをやればいい」などとほざくやつは、現実が見えていない。

「辞めないんだったら愚痴を言うな」

「辞めないんだったら文句を言うな」

という指摘は正しいが、お前に言われる筋合いはない。

プライベートでスキルを磨け、という奴はアホ


プライベートで勉強して、Qiitaに投稿して、エンジニアとしての存在感を高め、Hishidamaになればいい。

…というのは理想論だ。現実は厳しい。

日中の業務でまともに開発経験を積めていないのに、プライベートだけでまともな技術者にはなれない。せいぜい「お勉強」をするくらいで、実際の開発スキルは高まらないだろう。

そもそもSIerは労働時間が長すぎる。日中時間を取られすぎて、平日はスキルを高める時間などほとんどないのが現実だ。

実際にスキルを高めるなら「まともな開発の現場」で経験を積むのが一番である。現場の経験なしに成長は難しい。特に最初のうちはだ。

SIerでの経験は、プログラミングのプラスにはならない。

新人に10,000行分のコーディングを課す大手SIerもあるが、馬鹿なのだろうか?

何行書いたかではなく、何を実装したかだ。

コードを書かせて、Github に Pull Request して、コードをレビューすればいいのだ。しかしSIer社員はコードのレビューなど知らないし、Pull Request のやり方もわからない。

だから、新人が入ってきたとしてもスキルを高めることなどできない。

プログラミングも何もわからないまま、歳を取り、ベンダーに丸投げするおっさんが出来上がるのだ。

30代、転職活動を始める

というわけで、転職活動を始めた。
嫌な環境からは抜け出せばいい。
もはやこの会社で働く理由などないのだ。

会社の給料はたしかに良い。
福利厚生も良い。

しかし全然幸せではない。
お金はものすごく大切だが、夢がない毎日は金が無いよりも辛いと判断した。
こんな退屈でつまらない毎日を送っているのであれば、生きている意味がないとすら思えた。

新卒の職場はガチャ。
転職もガチャだが、回し続けることはできる。

給料は上がれば嬉しいが、下がっても自分で稼いでいける。
アフィリエイトの経験は僕にそんな自信を与えてくれた。

後は給料をもらう労働を楽しくすればいいのだ。

このブログは遅咲きの男が転職の過程を綴るブログである。もしかしたら永遠に咲かないかもしれない。
同じように30代でSIerからの脱出を考えている人に読んでほしい。