生産性を奪うSIerの複雑怪奇な社内システム

SIerには生産性の概念がないため、何をやるにしても社員に負担がかかる。
何をするにも申請が必要で、とにかく面倒くさいのがSIerの社内システムの特徴だ。

たとえば部署を異動した場合は、

  • パソコンなどの資産の移管を申請する
  • VLANの接続先を変更する申請を行う
  • 端末を利用するための申請を行う
  • 担当するシステムの開発サーバにログインするまでに申請を行う

のような、色々な申請作業があるのだが、ななななんと!
必要な申請ごとに「管理担当者」なる者がいて、その担当者が誰かは「人に聞かないとわからない」のだ。

いちいち「管理担当者は誰ですか?」と聞いて、依頼メール(依頼チャット)を出さなければならない。
なぜ調べてわかるような構造になっていないのだろうか。

異動は頻繁に起こるものなのに、社内で異動した人全員がこうやって問い合わせしまくっていたら、時間がもったいないと思うのだが。

異動先でもサーバの接続情報などが整理されておらず、人に聞きながら調べる仕組みになっているため、とにかく作業がやりにくい。

「ナレッジを共有する」という当たり前のことができていないのだ。

当然、何をやるにも調べなければわからないのだが、会社のポータルサイトで検索してもまるで必要な情報がヒットしない。

結局、人に聞かなければ何も解決しない、という地獄にハマり、異動先での作業のスタートが遅れてしまう。

このような非効率を解消するには、

  • 必要な情報を誰でもアクセスできるwikiで公開する
  • wikiは常に誰でも更新可能な状態にしておく
  • 精度の高い検索エンジンを使い、必要な情報を探せる状態にしておく

などの対応を社内のシステムん担当が行う必要があるのだが、SIerは「今使われているものを良くしようとする」人がいないため、不便なものは不便なまま温存されてしまう。

感覚が麻痺しているのと、そもそも「動いているものを良くするインセンティブ」がないからだ。

とにかくちゃんと動いていればいい。利便性は二の次、というのがSIer社員の基本にある考え方なので、動いているものをいちいち修正しようとはしない。

修正して障害が起こったら叱責され、うまくやっても誰にも褒められないからだ。

社内システムはお客さんすら存在しないため、より一層改修が進まない。

このような非効率が至るところに仕掛けられており、とにかく生産性が上がりにくい構造になっている。
生産性が低い職場で働くということは、同じ時間でも得られる経験が少なくなる、ということだ。

「本人次第」といえる部分ももちろん多いが、組織全体で生産性が低い場合は本人の努力ではどうしようもない部分も多々ある。

一日一日では小さな差だが、それが5年、10年と積み重なると膨大な差になって自分の身に降り掛かってくる。
転職活動をしてみて、始めて気付くのだ。

「俺はなんであんな無駄な時間を───」

と。

転職活動で涙を流さないためにも、とにかく生産性の低い環境からは抜け出そう。

目先の給料に惑わされず、自分の経験値のことをよく考えること。
勤めているSIerでの目先の給料よりも、高い給料を提示されるような実力がつく環境に身を置こう。

この一日の差が、最終的に自分に全部カウンターで跳ね返ってくるのだ。迷わず転職しよう。

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