SIerは「技術職」で入社しないと、キャリアの選択は「PM」一択となる

入社時点で「アプリケーションエンジニア」と「基盤エンジニア」「テクニカルエンジニア」などに職種が分かれているSIerは多いと思います。

この中で99%地獄になるのは「アプリケーションエンジニア」です。

「テクニカルエンジニア」とか「技術基盤本部」みたいな採用であれば、部署配属次第ではありますが、地獄に落ちる確率は50%くらいまで下がります。

アプリケーションエンジニアはほぼ全員が地獄です。

「地獄」というのは

「調整仕事ばっかりで、全く仕事が進まない。仕事をしていると思ったら『方式設計書』という書類の執筆活動ばかり」

みたいな状態を指します。

テクニカルエンジニアとして入社しても、そんな地獄に落ちる可能性はあります。

ちなみにアプリケーションエンジニアの仕事は

「パートナー企業の工数管理、エクセル工数割当パズル、計画書の執筆活動(社内資料作家)、課題管理、スケジュール管理、会議会議会議、パートナーの尻叩き、調整」

みたいな作業になります。

この作業はめちゃくちゃつまらないです。つまらなすぎて吐き気がするかもしれません。
資料作成のプロフェッショナルになれます。

中には

「上流工程の仕事ができて楽しい」
「仕事を回している感覚が嬉しい」

みたいな人もいるので、そういう人はアプリケーションエンジニアになるべきです。

文系卒のキラキラ志向の人に多いです。

私とは志向が合わないですが、大手SIerに就職するべきだと思います。
こういう人が主流だから、いつまでも現代の技術に追いつかず、時代に遅れ続けていくのですが。

SIerの「プロジェクトマネージャー」
なんだかカッコいい仕事のように見えます。
立派な仕事のように見えます。

ですが、やっている仕事は地味です。
まず一日の業務時間のうち、7時間くらいは会議です。

様々なプロジェクトの進捗定例に参加します。
進捗定例に参加し、自分自身も上長に何かを報告します。

あとはレビューです。レビューにめっちゃ参加します。
レビューして、会議して、レビューして、会議して、夜遅くに資料を作る。

そんな毎日を過ごして、いつの間にか一週間が終わっています。
毎日9時から22時まで働きます。毎日です。
プライベートはありません。

予算を管理して、工数を管理して、パートナー企業の何者かの報告を聞き、進捗に遅れが出たら「詰め」を入れます。
常に誰かを詰めて、誰かに詰められて、心が休まる瞬間がありません。

大きなプロジェクトを回します。

「大きな」というのは、動くお金であったり、関わる人の数だったりします。
ソフトウェア開発全般に言えるのは、関わる人数が多いからといって、素晴らしいものができるとは限らない、ということです。

何十億というお金をかけて、毎月何百人という人間を動かして、できたアプリケーションがクソ使いづらい、なんてことも多々あります。

使いづらくても関係ないのです。
プロジェクトマネージャーの仕事は、最初に決めた「要件」を満たすように、「スケジュール通りに」プロジェクトが終わるようにチームを引っ張っていくことだからです。

それがSIerのプロジェクトマネージャーの仕事です。
退屈ですね。

SIerのレビュー地獄

レビューの話がでましたね。
レビューとは不思議な言葉です。

スキルの高い人がコードレビューして、コードの品質を高めていく、というのはわかります。
SIerではコードレビューは行われません。

「計画書」をレビューします。
まるで書籍を執筆しているかのように、「計画書」をたくさんの人がレビューします。

計画に穴はないか?
考慮漏れはないか?
わかりづらい部分はないか?

など、穴が空くほどパワーポイントを眺めて何度も何度もレビューします。

レビュワーはそのプロジェクトに責任を負うことのない「有識者」です。
横から呼ばれて好き放題指摘します。
指摘されると直さなければなりません。

レビューの指摘を修正することで、「品質」が上がっていくからです。
なんか不思議な言葉ですよね、品質って。

ソフトウェアの品質はテストによって担保されるのかなって思ってたのですが、資料のレビューで担保されます。
めちゃくちゃレビューして、「品質の高い資料」を作ります。

私はこの「品質」という言葉が好きではありません。
「品質」を盾にして、なんだか意味のないことを延々とやっているように感じているからです。

レビューをしまくって、めちゃくちゃ品質が高まったウォーターフォールの計画書。
そこまでレビューしたならさぞ完璧な進捗が出るのかな、と思いきや、めちゃくちゃ遅れます。

全然計画通りにいきません。
というか、計画通りに進めるために、めちゃくちゃ残業します。
計画に沿って人が動くのではなく、計画を達成するために稼働を増やしまくるのです。

最初に書いたように、こんなの地獄そのものです。
これがアプリケーションエンジニアの仕事です。

実態をよく考えて、給料だけで会社を選ぶと、おそらく耐えられなくなります。
人は給料を食べていきていくわけではないからです。

夢や目標やスキルアップの実感がないと、長時間労働で潰れてしまいます。
世の中にはたくさんの仕事があります。

キラキラしたイメージや、ネームバリューで会社を選ばないことです。
年収1000万あったとしても、自分の時間がないと全然幸せではありません。マジです。

どんな仕事をしたいのかはよく考えて就職先を選びましょう。

参考→SIerはなぜ労働時間が長いのか?業界に潜む構造的な問題

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