『トリリオンゲーム』は起業家が成功の階段を駆け上がっていく話です。
俺も大きいことをやってやろう!という気分にさせます。
映画『ソーシャルネットワーク』やドラマ『リッチマンプアウーマン』を観て共感できた人には絶対ハマります。
起業家のサクセスストーリーを見事になぞっているからです。
ハッタリと行動力を持つ野心家と、堅実で確実なスキルを持つ技術者。
成功する起業家のコンビはこういうものです。
ハルとガク。
中学生の頃からの同級生だった二人が立ち上げた会社「トリリオンゲーム」
ハッタリと実績を積み上げながら、サクセスストーリーを積み上げていくのです。
『トリリオンゲーム』のストーリー

大きな夢を追いかける漫画は面白いものです。
ハルは言いました。
「100兆円あれば、GAFAのような超巨大企業だって買収できる!」
「なんでも手に入る!」
「トリリオンゲーム」はめちゃくちゃな二人が100兆円稼ぐまでのストーリーです。
とはいっても、起業家はほとんど皆同じですが、最初は何もありません。
資本金はハルとガクの貯金を合わせて20万円。
実績もゼロ。
そこから出資者を探し、可能性を示し、夢を語り、資金を調達し、人材を集め、会社を大きくしていくのです。
まさに、若さゆえの可能性です。
若いうちにチャレンジしなければ道は開けません。
技術者のガク
トリリオンゲームを語るには「ガク」を知らなければ話になりません。
ガクは昔からパソコンが好きで、ずっとプログラミングをしてきました。
ですが人前で話すのは苦手で、就職活動での面接は全部落ちました。
どの会社もガクを必要としなかったのです。
そんなガクの才能を見つけ、認めたのがハルです。
ガクの技術に信頼を置き、「ガクならちゃんとやり遂げる」と信じて賭ける情熱と度胸の持ち主でもありました。
ハルの期待に答え、結果を出していくガクです。
『トリリオンゲーム』は正反対の二人が良い方向に化学反応を起こし、勝利を掴んでいく物語なのです。
営業のハル
ハルは頭の回転が速く、よく口が回る。
当然、就活は全勝です。
ハッタリだけで、全ての面接を突破しました。
「人たらし」なのです。
その場その場で相手が欲しがる言葉を発し、確実に相手の心をつかむ。
魅力が花のように咲き、色気がほとばしる男です。
女は股を開き、投資家は財布を開く、そんな男です。
ハルには技術はありません。
ハッタリと度胸だけで突き進む男です。
ですが、大事なものは譲りません。
たとえば技術者への投資。
資本金20万円の会社で、ハルが最初に買ったのは20万円の椅子でした。
ガクのためにです。
自分の椅子よりも、ガクの生産性を優先しました。
偉そうにするよりも、ガクがちゃんとモノを作れるように技術に投資したのです。
余談ですが、日本のSIerなどは社員に 4GB のパソコンを与えます。
まともなソフトウェアは動きません。
エンジニアの手足を縛り、不自由を押し付ける。
そんな会社で大量のITエンジニアが飼い殺しにされているのです。
ハルの戦略が丁寧に描かれている
『トリリオンゲーム』は一見するとめちゃくちゃです。
あらすじだけ読めば、つっこみたくなるような部分も多々あるでしょう。
ですが、結果に至るまでのプロセスにロジックがあるのです。だから読者は納得できるのです。
だから面白いのです。
テレビ番組『モニタリング』のヤラセを見つけた時、私は急激につまらなく感じました。
「素人にドッキリを仕掛ける」という前提から筋が通っていないからです。
先日、ブラッディ・マンデイというドラマを観たとき、ハッカーと呼ばれる青年が簡単に他人にパソコンを見せたり、触らせたり、わざわざ学校の休み時間にクラッキングを仕掛けたり、設定が色々と雑で興ざめしました。
「筋が通っている」のが大事なのです。
結末が面白いのは大切。
ですが、そこに至る過程に筋が通っているのはもっと大事です。
読者を納得させるためには、「なぜ、そういう結果に至ったか」について、読者のツッコミを事前に潰す必要があります。
キャラのギャップが魅力的
ハルとガクは最初は何もありません。
コネもないし、金もありません。
わがままで自分のことしか考えていないように見えるハルは、全然金もないのにガクに最高級の椅子を与えました。
机もパソコンも、最高のものを買いました。
ガクの腕が自分たちの会社を支えていることを知っていたからです。
自分が一番そうに見えて、エンジニアには最高の環境を与える。そしてモチベーションを高める。
そんな人たらしの一面がまた魅力なのです。
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