Web系と言われる企業に転職して2年以上が経った。前職は年収1000万を超えるSIerだったが、300万円以上年収を下げて転職した。
ある程度時間が経ち、転職直後の興奮もとっくに収まった今の段階で、SIerとWeb、改めて比較してみたい。
SIerの方が断然給料が良い
転職先にもよるが、「SIerからWebへ」という転職だと、専門性を評価されての高給での転職、というのは難しい。
外資のセールスに転職するならまだしも、プログラマーよりの転職で年収が上がる可能性は低い。
数年経って痛感するのは、SIerの年収は良かった、という点だ。
年収などわかりきって転職したのだが、「低年収」は ボディブローのように効いてくる。
何をするにしても「金が足りないしな」という感覚になってしまうのだ。年収が低いのがこんなに行動を制限するとは思っていなかった。
年収が低いと、ちょっとつまらない仕事に当たるとすぐに転職したくなる。会社に残る理由が簡単に消えてしまうのだ。
Web系だからといってプログラミングが主要業務になるわけではない
転職して騙された気分になったのだが、Web系だからといってずっとコードが書けるわけではない。
外部委託の管理をして、コードを書かずにベンダーコントロールばかりする職場もある。給料が下がってSIerみたいな仕事をするのだ。馬鹿みたいだ。
また、ベンダーコントロールのようなクソつまらない業務だけでなく、会議や企画書の作成に膨大な時間を取られることもある。
大手SIerだったら一般職の方がよしなにやってくれた契約関係の仕事もなぜかエンジニアが自らやらなければいけなかったりもする。
端的にいって、ものすごく時間の無駄なのだ。専門性を身につけるためには、身につけたいスキルに没頭しなければならない。
Web系に行けば没頭できると思っていたのは間違いだった。
会社に入ってみないとわからないことなので、面接の時点でよくよく聞いておくのが良い。
週にどれくらいコードを書いているのか、事前に確認しないと痛い目にあう。私は一度失敗して学んだ。
小さい会社だと社長のイエスマンばかり
大手SIerだと社長にいちいち会うこともなく、社長と話す機会などないのだが、小さい会社は逆だ。
何をするにも社長が首を突っ込んできて、何をするにも社長に報告、承認を得なければならない。
そのうち呼吸するにも承認が必要になるんじゃないかというレベルで、隅々まで社長に判断を仰ぐ。
どんなに時間が経っても「きもいな」としか思わないのだが、小さな会社の人間は「それが当たり前」になっていて、社長のイエスマンばかりになっている。
端的にいって、気持ち悪い。
社長が意思決定するのは別に良いのだが、いちいち承認を得るために資料を作ったり、報告するのはSIerの「報告会議」と何ら変わりはない。
なぜ年収が低いブランド力のないしょっぱい会社でそんな面倒なことをやらねばならんのだ…と、後悔する可能性はある。
なまじ年収が高かっただけに、いつまで経っても見下してしまうような感覚は残るのだ。
そして転職したくなるのである。
やりたい仕事ができていれば、年収は気にならない
私が不満を覚えたのは転職後、しばらくしてからだ。
転職直後はむしろ、「素晴らしい会社だ」と思っていた。たまたま、やりたい仕事ができていたからだ。
しばらくすると、SIerみたいな業務が多くなり、SIerみたいな業務をしているのに年収が低すぎることに不満を覚えた。
年収が低くてブランドがない、ということは、「業務のやりがい」以外に会社に残る理由が全くないということである。
それすらもないのであれば、サクッと転職するに限る。
SIerもクソだったが、Webと言われる会社に転職したからといって、コードが書ける楽しい毎日になるわけではないのは意識しておこう。
事前のカジュアル面談などで調査しておくのが良い。
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